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精神神経学会で発表して来ました~in 名古屋~

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みなさん、こんばんは。あっという間に7月ですね。

またブログをさぼっているうちに3か月以上経ってしまった・・・。
そしてまたアメーバのブログ、書きにくい感じに・・・。
私があまりにもさぼっているせいですかねはてな?

この調子だと季刊誌的なブログになりそうですが、
バタバタしてまして、なかなかブログに手が回らずです。

6月に精神神経学会学術総会が名古屋であり、発表して来ました。
今回はエビリファイではなくベルソムラの発表です。

ベルソムラの講演会を内科など他の科の先生方にするようになって思ったことは、
どうやら精神科以外の先生方は(いや、精神科医でもだけど…)
デパス(エチゾラム)を軽い眠剤だと思っている!
ということです。

デパスは非常に依存性が強い危ない薬なのに、です。

私が嫌うお薬は以下の3系統、

ジプレキサ
パキシル
デパスを含むベンゾジアゼピン系の安定剤

パキシルはすでに諸外国ではほとんど処方されてないのに日本では多い。
ジプレキサもしかりで、薬の評価はかなり低いと言えます。

そして日本は人口1000人当たりの
ベンゾジアゼピン系の薬剤の処方量がアメリカの約6倍!!
しかもこの中にはデパスは含まれません。
デパスはアメリカで承認されていないため、処方されることがないのです。
つまりデパスを含めれば日本はダベンゾジアゼピン系の処方が
ダントツの1位間違いなし!ベンゾ大国といわれる所以です。

ではなぜジプレキサもパキシルもデパスを含むベンゾジアゼピン系の安定剤も
こんなにも日本では処方されているのでしょう?

それは日本の医師の勉強不足や医療保険制度の問題もあります。

この3系統の薬はいずれも
効果の発現が早く、処方する側からすると簡単なのです。
もちろんパッと効くので患者側も喜びます。
しかし、どれもやめる時に離脱症状などが強くやめにくいのです。
ぱっと効くから依存もしやすくなります。

だから長期的に見れば全くいいことはないのです。

そもそも薬は何も飲まなくて済むなら飲まない方がいいに決まってます。

日本の医療保険制度では、きちんと精神療法や薬の説明をしようが、
結果的に依存を作ることなく、早期に患者さんを回復させようが、
一切保険点数には関係ありません。
時間と労力を費やしても、それが保険点数に反映されることはありません。

「じゃあお薬出しときます」と言ってろくに薬に説明もせず、
患者さんの数をたくさん診る方が儲かる仕組みになっています。
さらに言えば、患者さんがお薬に依存して、やめるにやめられず、
漫然と通院してくれる方が、医師は儲かります。

特に睡眠薬などは、ベルソムラのようにちょっとコツが必要という薬より、
パッと効く睡眠薬の方がお互いにハッピーなのです。

特にベンゾジアゼピン系の睡眠薬からベルソムラに変薬する場合は、
前の薬の離脱症状や反跳性不眠なども考え、
医師・患者双方が頑張らないといけないお薬かもしれません。
いきなり変薬してしまわずに、もとの薬を少し追加しておかないと、
ちょっとしんどいと思います。

また眠る1~2時間前に内服することをお勧めしています。
個人差もありますが、ベルソムラの効果発現にはだいたいそれくらいかかります。

だからといって先日世間を騒がせたインパルスの堤下(←リンクあり)のように
内服してから運転するなど論外です。

どうやらベルソムラだけではなく、睡眠導入剤のレンドルミンと
眠気が生じやすい抗アレルギー剤のアレジオンを同時に服用していたようで、
ダメに決まってますね。

私の勝手な想像ですが、おそらくお風呂から上がり、
「はぁ~、いい湯お風呂だった。ぷはぁ~っ。家に戻ってバタンキューだ!」
ってな感じで、3種類のお薬を、まだ湯上り早々の裸の状態で内服。

そこから汗が引くのを待って、洋服を着てから、車で帰宅。
湯上りで循環の良くなった身体は、通常より薬も効きやすく、
その時点でとっくに10分以上経過しており、
すでに睡眠導入剤のレンドルミンは効果が出始めているはずですよね。

とにかくこのニュースにしても、NHKのためしてガッテンにしても、
変な形でベルソムラの名前が世に出てしまって、
いい薬なのに困ったものです。

しかしベルソムラを処方した患者さんに
「眠れるようになったら、飲まなくてもいいよ」と指導すると、
かなりの方は内服しなくても眠れるようになっています。
つまり、やめる時に依存や離脱症状、反跳性不眠がないのでやめやすいのです。

治療は本来、症状が改善したら終了すべきなので、
出口の見える治療のために、やめる時に困らない薬を処方すべきです。
パッと効いて、一瞬とても良いようでも、依存性が強い薬や
やめる時に苦労する薬などは、長期的に見ればよくないのです。

治療する側の医師も、治療を受ける側の患者も、
こうした安全性を考えることが大切だと思います。

元記事 心療内科医まき@梅田(←リンクあり)

では今日は宇多田ヒカルの「First Love」を贈ります♪
最近の藤井四段や、卓球の張本選手などもそうですが、
誰もがその才能に驚嘆した10代の一人でしょう。

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