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チョコレートドーナッツ ~正義とは何か?~

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みなさん、こんばんは。
今日はお天気がよかったですね。 というか暑かったですね。

ところで先週の大阪都構想の住民投票、稀に見る僅差で負けてしまいましたね。
大阪市にクリニックのある私にとっては、患者さんの住所が変わると面倒ですが、
大阪を変えるいい機会だったという意味では、ちょっと残念だと思いました。

橋下さんだからこそ、住民投票まで持って来られた、という反面、
橋下さんの強引なやり方が、敵を作ってしまったというのも事実でしょう。
投票後の橋下さんの会見は、見ていて好感が持てました。
まさに「敗軍の将、兵を語らず」って感じでした。

やれるところまではやったんだ、これが結果なら受け入れる、もう終わり!という達成感。
その反面、彼の「民主主義、素晴らしいですよ」という言葉の中に、
本当の民主主義とはなんなのかを問いかける、チクリとした嫌味も含んでいたのでは?
と思ってしまった私は、ちょっと考え過ぎなのでしょうか。

人間は、既に手にした美味しい「既得権」はなかなか手放せないものなのです。
手放せないなら何か代わりのものを提案するとか、
もう少し反対派との交渉が上手にできればよかったのでしょうが、
橋下さんの投げたボールがストレートすぎというか・・・。

政治的なお話はそれぞれの考えもあるのでここでは避けますけど・・・。

そうそう、先日ある患者さんが私のブログを時々読んでいると仰ったのです。
映画のことが書いてあるから、と。
そこで私が個人的にお勧めしたヒューマンな映画が「チョコレートドーナッツ」

ところで私のアメーバブログは「心療内科医まき@梅田」で検索してください。

家族の在り方、愛情とは?大切な人を守るとは?本当の正義とは?
そんなことを考えさせられる映画でした。

※以下のチョコレートドーナッツの内容はオフィシャルサイトからの引用です。

1979年、カリフォルニア。
シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。
正義を信じながらも、ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。
母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。

世界の片隅で3人は出会った。
そして、ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。
ポールがルディのために購入した録音機でデモテープを作り、ナイトクラブへ送るルディ。
学校の手続きをし、初めて友達とともに学ぶマルコ。
夢は叶うかに見えた。しかし、幸福な時間は長くは続かなかった。

ゲイであるがゆえに法と好奇の目にさらされ、
ルディとポールはマルコと引き離されてしまう……。
血はつながらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い深い愛情で結ばれる3人。

見返りを求めず、ただ愛する人を守るために奮闘する彼らの姿に
我々は本物の愛を目撃する。

1979年くらいには、自由の国、アメリカにおいても、
ゲイであることは迫害される要因。
エイズ問題などがより一層ゲイの人達を片隅に追いやった時代です。

今でもゲイ(同性愛者)はやはり、堂々と愛する人のことをみんなに言えず、
ひっそりと生きているケースがほとんどです。

よく間違えられますが、同性愛者と性同一性障害は同じではありません。

私は性同一性障害や同性愛者に対して、何も偏見はないので、
そういう人が話しやすいのか、昔からそういう患者さんによく接して来ました。
彼ら(彼女ら)は、やっとの思いで精神科や心療内科に来ても、
結局本当のことを話せず、たまたま私の所に来て、話してもいいかな?と思うようです。

たとえは悪いですが、猫が猫好きの人を鋭く見極めるように、
彼らは、自分に偏見を持たないで話を聞いてくれる人かどうかを見極める目を
いつの間にか、身につけるのでしょう。防衛反応ともいえるかもしれません。

ともかく、映画ではゲイであるルディが、ポールに一目ぼれし、お互いに惹かれます。
世間の目を気にするポールと、自分の気持ちに正直に生きるルディ。
母親からネグレクト(育児放棄)されたダウン症のマルコを放っておけないルディ。
家賃すらも払えないのに、ルディはマルコに朝食を与え、優しく微笑みます。

麻薬依存で服役中の母親が不在の間、ポールとルディがマルコを引き取り、
部屋を与え、学校に通わせ、愛情を与え、3人は家族になっていきます。

「夕食にチョコレートドーナッツなんて」と栄養を心配するルディに
「たまになら問題ないだろ」と笑うポール、満面の笑顔でほおばるマルコ。

「人とはどこか違う」ことで差別されて来た3人の、心にぽっかりと空いた穴が
愛で満たされる、穏やかで幸せで、笑顔の溢れる日々。

でも3人の前には「ルディとポールがゲイである」というだけで、大きな壁が・・・。
ゲイカップルから、何が何でもマルコを引き離そうとする世間の人々。
法律も彼らを守ってくれるどころか、大きな敵となって立ちはだかります。

マルコを幸せにしたい、ただそれだけの訴えが、ゲイだというだけで退けられ、
差別と偏見の嵐を前にしても、必死で戦うポールとルディでしたが、
法律によって引き離されてしまうのです。
「司法取引」というアメリカらしいやり方によって・・・。

障害を持つマルコは、再び母親のもとに戻されますが、
幸せだったルディとポールのいる「3人の家」に戻ろうとして、道に迷い、
ある朝、橋の下でひっそりと息を引き取っているところを発見されます。

「マルコのために」と3人を引き離した大人たちは、何がしたかったのでしょうか?
そう、ポールの言うように「あんたらが気にも留めない人生」がひとつ終わっただけです。

偏見と差別で無理に引き離した結果、誰が幸せになったのでしょうか?
偏見を持つ者たちが、振りかざした正義とはなんだったのでしょうか?

ミニシアター系で上映されたこの作品は高い評価を受け、あらゆる賞を総なめしました。
ぜひお勧めしたい作品です。

では今日は「チョコレートドーナッツ」の予告編をお贈りします♪

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