心の豊かさと貧しさ

みなさん、こんばんは。 また真夜中ですけど・・・。
雨が降ったり、やたら暑かったり、日毎に洋服を考えないといけないですね。

先日、当院でちょっと悲しくなる出来事がありました。
日曜の夜にクリニックに書類仕事をしに行った時のことです。

なんとなく私の目にうつる風景に違和感を覚えて、
なんだろう？と思っていると、ふと気づきました。

いつも傘立てに入れてある、明治Seikaファルマの方からいただいた、
販促品ですが、結構お気に入りの木製の靴べらがない！

靴べらなんて持ち帰る人がいるのだろうか？（￣□￣;）!!
なんかどうでもいいことに聞こえるかもしれませんが、かなりショックでした。

だって開業の当初にいただいて、大切にしていたお気に入りなのです。
お値段だとかそういう問題ではありません。

私は妙なところで記憶力がよく、いいのか悪いのかわかりませんが、
確かにお昼休みに製薬会社の人が来て、見送った日まではあったのです。

しかし私は患者さんがやったとは思いたくなかったのです。
翌日の月曜日、受付の女の子に聞いてみました。
でも患者さん以外の出入りはなさそうで、
靴べらがないことに気づいていなかった二人の受付は、びっくりしていました。

そして翌日、クリニックが入っているビルの管理人さんが、
「これはお宅のではないですか？」と靴べらを届けてくださいました。
なんとビルの入り口に置き去りにされていたようです。

うちは２階なのに、うっかり傘と一緒に持って行ったとしても、
返却するのにそんな時間も手間もかかりません。
それに誰もその「うっかり」を責めたりしないのです。
笑い話で終わっていたでしょう。

恥ずかしいなら、せめてクリニックの入り口に置いておいてほしい・・・。

なぜそんこともできないのだろうか？と思わずにいられませんでした。
こちらはなくなれば困るに決まっているのです。

確実に私が目にした日から、雨の日はそう多くはありませんから、
特定できないこともないのですが、
空しいことなのでそんなことはしていません。

こういうことをする人はいったいどういう神経なのかと思ってしまいます。

よくスーパーで「これ、いらないや」と思ったのか、
全く関係ないところに生鮮食品があったりしますよね。
見かけたら戻すようにしていますが、冷凍食品などは困りますね。

すでに放置されて解凍されているわけです。
これをもとに戻してもどうなのかな？と思うので、
近くに店員さんがいれば言いますが、
そうじゃないと気になりながら通り過ぎることになります。

不要だと思うなら、戻しに行けばいいだけなのです。当り前のことです。
もし自分がそういう商品に当たったらどうでしょう？
イヤに決まっていますよね？
じゃあ、自分がそういうことをしない、これが最低限のマナーです。

以前私は子供連れの３０過ぎの女性が、
ポンと冷凍食品を日用品のところに置くのを見て、
「それ、もとに戻した方がいいですよ。子供も真似しますよ」
と言ってみたことがあります。
でもその女性はこっちをギロッと睨んだだけで、放置していきました。

注意されても、なお平気なことに驚きました。
いつかその子供も同じようにするでしょう。

身障者マークのところに平気で車を停める人も、自転車のマナーが悪すぎる人も、
みんなみんな、金銭的に困っていないのに、とても心が貧しいんだと思います。

心の貧しい人の行動は、見ていると悲しくなります。
心の豊かな人の行動は、見ているこちらも安らぎます。

ちょっとしたことです。
道を譲る、スリッパを並べる、明るく挨拶する、微笑む。
ほんのちょっとしたことが、当たり前のようにスッとできる人は素敵ですね。

簡単なようですが、現代人の忘れている心の美しさ、豊かさを感じます。

医療も同じです。
待たせたくないから「完全予約制」
かなりのリスクを覚悟でやっています。

予約したら、その人のためにその枠は他の誰も入れないのです。

夕方５時半以降の非常に人気にある時間帯を何度もキャンセルすれば、
当然こちらだってその人の予約を取るデメリットの方が大きいので、
予約したらちゃんと来る患者さんを優先するのは当然で、
あれこれ理由をつけて何度も当日にドタキャンすれば、
お断りせざるを得なくなります。

電話もしないで無断キャンセル、これはもうあり得ません。
先日も３０分の枠を２回続けてキャンセルした若者がいました。
３０分、他のクリニックなら軽く６人くらいは診ているはずです。
悩んでいる彼のためにわざわざ確保した３０分を、２回も・・・。

私はとても悲しい気持ちでその時間を過ごしました。
なにかやろうとか書類仕事を片付けようとかいう気は起りませんでした。

どういう神経なのか？ ʅ（ ‾⊖◝）ʃ
いつも言っているように、その人が生きにくいのは、
こういうことをするからで、その非常識さゆえじゃないのでしょうか。

医療を受ける権利があるとともに、
患者側にも治療関係を築く義務もあります。
信頼関係が成立してこその医療なのです。

たとえ、気持ちが沈んでいても、心まで貧しくならないで欲しいと思います。
私もまた、経済的には採算ギリギリでも、心は豊かに過ごしたいものです。

でも悲しいことばかりではありません。

最近私はブログを通してとても素敵な女性に出会いました。
「現役看護師すゆかのブログ」を書いておられるすゆかさんです。
↓　　　↓　　　↓　　　↓
現役看護師が伝える『あなたに合った、ストレス・不安の対処法』

彼女のブログから、たくさんの素敵な言葉をいただき、
大切なことに改めて気づかされます。
私のことも過分なほどのご紹介をいただきました。（＾－＾）ノ

いつかすゆかさんと直接お話しできる日が来ることを信じています。

では今日は懐かしいポルノグラフィティ―の「サウダージ」を贈ります♪